まず出会って経験を

掲載日：2024年3月9日

早いもので今年も後一カ月です。

一年はあっと言う間に過ぎてしまうので、なかなか結婚に気持ちが

向かないお子さんの親御さんから

「ボヤボヤしていると４０歳になってしまいます」

と、３０代の息子さんを心配するご相談が今年も多かったです。

本人の考えを聞いてみたいので親御さんに協力してもらうのですが、

嫌々でも親の言う事を聞いて相談に来てくれます。

結婚しようと思わない理由は『ひとりの方が自由で気楽』だと言います。

本当にそうでしょうか？結婚相手がいないから結婚を考えないのだと

思いますし、ひとりでも結婚していても気楽な人生なんてないのです。

自分はこの先も結婚する気がないだろうと思っていても、男女ともに

４０代５０代から婚活を始める方がとても多いのですが、今まで出会いの

機会が無い人が婚活を始めると、相手に求める事が色々あり理想が高くなるのです。

今年は何度も伝えて来ましたが、結婚するかしないかを決める前に婚活をして

色んな人と出会い経験をする事です。

結婚したいと思う人と出会えなかったりひとりの方が合っていると思ったら、

その時は結婚しない選択をしたら良いと思います。

しかし一人の方が気楽と言うのは違う様な気がします。

３０代の今は気楽と思っていても、なかなか人生を自由で気楽に終われる事は

ないと思います。

結婚したから幸せと言う訳でもありません。

お互いに幸せな結婚になる様に努力するのです。

幸せな結婚をした方々がどんな婚活をして結婚を決めたのか、そして結婚後の

様子を例にして話をしました。

すると「親からはただ結婚する事だけを求められてその気になれませんでしたが、

今までしる機会が無かった婚活とか結婚の話をちゃんと聞く事が出来て良かった」

と言います。

「親にいつまでも煩く言われて断る事に労力を使うよりも、婚活した方がそれこそ

気が楽だと思うわよ」と話します。

親の言う事を聞いて相談に来てくれる心優しい彼らですので、きっと婚活をすれば

幸せな結婚が出来ると思います。

今年も長野市・上田市を中心に、東御市や中野市でも行政が主催する婚活イベントを

サポートさせて頂きましたので、各地で多くの婚活者と出会う事が出来ました。

婚活者を見ていて感じた事は、自分が出来ない事を相手に求めている人が多いのです。

『話が苦手なので相手から話して欲しい』『家事が苦手なので協力してくれる人』

『あまり外出しないので、色んな所へ連れて行ってくれる人』『初対面の人とは緊張して

しまうので、積極的に話題を作ってくれる人』など、堂々と自分の短所を相手に伝えているのです。

相手に求めるものが多い程、対象者が少なる事をまるで分かっていない事に驚きました。

自分に自信が持てるものが少ないので、自己PRを記入できなくて悩んでいる人を多く見かけました。

大袈裟に自分をＰＲする必要はありませんが、出会いの場で少ない対象者を探すよりは、出来ない事

を減らす方が良いと思います。

来年はそんな所を婚活者に伝えて行こうと考えています。

今年もご覧いただきありがとうございました。

少し早いですが、良い年をお迎えください。

来年もよろしくお願い致します。

令和５年１２月７日　長野市民新聞掲載