人柄と気付いて後悔

掲載日：2020年12月30日

秋の行楽シーズンですが、１０・１１月は婚活イベントが

多いので準備に追われています。

この時期に出会いがあると、お出掛けするには困らないし、

その先には楽しいクリスマスがありますので頑張って欲しいですね。

婚活イベントの参加者を募集していると、３３歳の女性から

「イベントも参加したいのですが、入会も検討しているので相談お願いします」

と、連絡がありました。

ご相談させて頂くと、女性は街コンを婚活の場としていたのですが、

その時は結婚が目的と言うよりは、出会った人と恋愛をして、その先に結婚があると

考えていました。

恋愛対象となると人柄よりも外見を重視してしまいます。

女性は明るくて表現力が豊かなので人気があったと思いますが、

交際まで発展する事は無かったそうです。

でも一人だけ優しくて一緒に居ると楽しくて、一番気の合った男性が

いましたが、タイプでは無かったので恋愛感情は持てなかったと言います。

しかし３０歳を過ぎた辺りから結婚を考える様になると、その時の男性が女性に

とって大切な人だったと気が付いた切ない思いをしていました。

イベントは日程が合わなかった事もありますが、今はイベントよりも一人一人と

ちゃんと向き合い、そして自分では気が付かない事があったので、サポートして

貰える婚活をしたいと、入会してお見合いを始めています。

恋愛と結婚の違いは言葉ではなかなか伝えられませんが、結婚を意識すると

婚活方法も変わると言う事ですね。

そして先日は４０歳の女性から、

「真剣に婚活しているのに上手く行かない」

と、相談がありました。

「年齢を考えると焦ります」

と口では言うものの、女性と話をしていると、焦るどころか全く結婚をイメージ

出来ていない事が分かりました。

それは何がなんでも外見が一番で、顔さえ良ければ年齢も年収も問題にしないと

言うのです。

女性からは何事に対しても、『どうしたいのか？』といった自分の意思も感じられず、

何も考えていないと思われました。

そこで

「良いのは顔だけで、他は最悪だったらどうするの？」

と聞いてみると、

「そんな事考えた事ありません」

と言うのです。

やれやれこれでは結婚したとしても、その後が非常に心配です。

そこで結婚した方々の例を挙げて、出会いから交際してお互いに

どんな思いから結婚を決めたのか、外見なんかより結婚する上での

大事な話をしたつもりでしたが、幸せになった方々の話は女性に

とっては、

『私も頑張ろう!』

と婚活魂に火を付けただけの様で、

「最初に興味を持ったのは絶対に顔ですよね」

と言う始末でした。

ならばせめて顔以外にも注目して貰おうと、会話から相手の

人柄が分かる方法を教えました。頭の隅に残っていれば良いのですが。

出会い方は人それぞれですが、幸せな結婚を願っています。

令和２年１０月１日　　長野市民新聞掲載