妥協の意識変える

掲載日：2023年3月1日

１０月から、長野市・上田市が主催する婚活イベントが始まりました。

各回には男女各２０名程が参加しますが、今年も男性は定員を大幅に超える応募が

あるので、毎回抽選で参加者を決定しています。

１０月は３回開催されましたが、高原でバーベキューや焚き火を囲んでの交流や、

ホテルでセミナー中心のイベント等がありました。

イベント中に参加者の方々と話をするのですが、特に印象に残ったのは２０代と４０代の

男性です。

２０代の男性は婚活初参加と誰もが分かる様な、真面目で大人しい感じが滲み出ていたので

声を掛けてみると、

「初めてこの様なイベントに参加するので緊張しています」

と想像通りの言葉が返って来ました。

『真面目で誠実』なのはとても良いのですが、多くの人が集まる婚活の場では、『明るくて面白い』

自己表現が必要になり、加えて外見も気を使って来ないと良い結果になりません。

それは、多くの人との出会いを求めているのは、中でも一番良い人を選びたいと言う意識があるからです。

男性にそれだけイベントは難しいと言う話をすると、

「妥協しないとダメなのですね」

と予想外の言葉が返って来ました。

『妥協』と言う言葉に驚いて、

「貴方は今まで自分が気になった人と交際出来たの？」

と聞くと、

「これまでの人生で、全くモテた事はありません」

と胸を張ります。

多くの人と出会えれば、希望する人と交際出来ると思っているのでしょうね。

あるイベントでは、男性は２名に女性は３名に人気が集中してしまい殆どの

人がマッチングしなかったと言う結果になりましたが、他の人から選ばれて

いたとしても、自分が選んだ人にしか興味が無いと言う返事が返って来ますので、

『妥協したくない』と思っているのかも知れませんね。

また別のイベントでは４０代男性に、

「今日は同年代が割と多いので良かったですね」

と、声を掛けた所

「自分は２０代３０代を希望しています」

と怖い顔で反論されました。

彼はとても印象が薄い感じで、グループで行動する時は発言も少なく存在感が無いの

ですが、フリータイムになった途端人が変わった様に、３～４名の気に入った女性の

所に素早く移動して積極的に会話していました。

彼は６年婚活しているそうなので慣れたものですが、イベントの結果をみると今後も

婚活は続く事になりそうです。

毎回イベントにどんな方々が参加するのかは当日にならないと分からないので、全く

予想が付かないのです。

その為、『妥協したくない』と言う人が多い時はマッチングは少ない場合が多いのですが、

マッチングが多い時は結婚に繋がるケースがあり、

「優しそうな人だった」とか「しっかり話を聞いてくれた」

と言う所がきっかけとなり、交際から結婚へと順調に進展していきます。

婚活イベントはどれも同じと思わないで、色んなイベントに参加してみる事をお勧めします。

その都度参加者の意識次第で結果が大きく変わるのですが、『妥協したくない』と言う意識

を変える事と、『結婚できる婚活』を伝えるのは私の仕事だと挑んでいます。

まだまだイベントは続きますが、一組でも多く幸せな報告がある事を願っています。

令和４年１１月３日　　長野市民新聞掲載