結婚できます『婚活作法』

子供に覚悟と責任感

掲載日:2024年3月9日

最近の親御さんからのご相談で、結婚の考え方が親の世代で大きな

違いがある事を感じました。

 

50代初婚の息子さんの結婚相談で、80代の親御さんがお見えになりました。

息子さんは40代半ば頃から婚活を始めたそうですが、なかなかお見合いになる

事が無く、親御さんの知り合いにもお願いしましたが難しいと言います。

「昔は近所に世話を焼いてくれる人がいましたが、頼める人がいないので困っている」

と言い、親御さんの願いはただ一つ、息子さんが結婚して家を継承して貰う事です。

 

この年代の親御さんの多くは、子供が結婚して後を継ぐのが当たり前で、息子さんが

結婚すると同居して家事をお嫁さんにバトンタッチし、子供を産み後世まで墓を守って

欲しいと思っている様です。

自分たちも年なので一刻も早くお嫁さんに家事をして貰わないと困ると深いため息をつきました。

 

お話を伺って、私もため息をつきたい気持ちでした。

結婚や子供を持つことを諦めると言うのではないですが、後継ぎとか同居を結婚の条件と

言われると難しいと思いますし、結婚する意味は昔とは随分変わっていると話しましたが、

親御さんはどうしても墓守をして貰えないと自分たちは困るのだと、ため息から怒りに

変わってしまいました。

 

結婚観は人それぞれですが、自分の将来の事を想像出来る方法は無いかと考えていたの

ですが、親が元気の内に世代交代をしたら良いのではないかと思ったのです。

 

30代半ばの娘さんの相談に来た60代の親御さんは、ちょうどそんな悩みを抱えていました。

娘さんは結婚については今の所考えていないと言い、親御さんは結婚した方が良いとは思って

いますが、娘さんの意思を尊重しています。

ただ、この先も今まで道理に同居して同じ様な生活で良いのだろうかと悩んでいました。

そこで、もう娘さんに世代交代をして親は親で、残りの人生を楽しく送りましょうと提案しました。

 

親が亡くなって大変なのが遺品整理だったと良くお聞きしますので、この機会に断捨離をしましょう。

長年の思い入れの物や、勿体無い精神で捨てられない物が沢山あると思いますが、

残されて困るのは娘さんなので、娘さんに選別して貰うのです。

 

物が無くなって一瞬は寂しい気持ちになりますが、娘さんと相談して住みやすい様に

少しだけでもリフォームをすると気持ちはスッキリして、新しい生活が始まる事が楽しいと感じます。

世代交代する事で『後は任せたからね』と言う現実に、娘さんも覚悟と責任感が生まれてきます。

 

同居を続けて生活は変わらなくても世代交代する事で、親は気持ちが楽になり子供は将来の事を

考えられる様になると思います。

ついでに結婚を考えてくれたら有難いと言う期待がそこにありますので、親御さんも娘さんの変化

を良く見ている様に話しました。

 

80代の親御さんには受け入れて貰えませんでしたが、60代の親御さんは築27年の家の

リフォームも一緒に出来ると言い、早速話し合ってみると喜んでくれました。

お子さんの結婚を嘆いてばかりいないで、親が出来る事を考えて親も残された人生を楽しく過ごしたいですね。

 

令和5年5月4日長野市民新聞掲載

 


お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

受付時間:10:00 ~ 19:00

メールでのお問い合わせ

メールの返信には少々お時間を頂きます。
お急ぎの際はお電話にてお問い合わせ下さい。

LINE@に登録する

QRコードをクリックすると画像が拡大します。
お手持ちのスマートフォンからご利用ください。