現実を受け入れ行動
掲載日:2016年1月23日
結婚相談所に来る、30代のほどんどの女性が口にするのが「婚活しなくても自然と結婚できると
思っていた」です。
そう、皆さん20代のどこかで「結婚の時期」が「自然と」自分には訪れるものと思っています。
ところが30歳目前に「あれ?誰とも出会っていない!」と気が付き焦るのですが、周りには30代
独身女性がたくさんいるので、ちょっと安心してもう少し待ってみようとするのです。
しかし年月はあっと言う間に過ぎてしまい、このままでは不味いと悩み始め、不安な気持ちで足取り
重く相談所を訪れます。
この時は、まだとこかで自然な出会いがあるのではないかと期待しています。
しかし30代の女性が一番不安に思うのは、結婚よりも自分は出産できるかどうかです。
これが40代になると、出産よりも一人で生きることへの不安に変わります。
出産は無理にしても、年を取ったときに一人では寂しいと思うのです。
こんな思いをする前に、なぜもっと真剣に自分の人生を考えないのだろうか?と思うのですが、5年ほど
前に相談に来た42歳女性の言葉が忘れられません。
「いつかは白馬の王子様が、私の前に現れると待っていたのですが、目が覚めました」と言うのです。
それはあるテレビコマーシャルで「バカボンのパパは41歳なのだー」と聞いたとき、彼女はものすごい
衝撃を受けたのです。
「だって天才バカボンのパパと言ったら、私よりはるかに年上のイメージだったはずが、まさか私の方が
年上だなんて!」
子供の頃から見ていたバカボンのパパは、とても老けたイメージで、いい年をしてばかなことはかりやって
いるダメおやじとして記憶していたのです。
そのパパより自分は年上なのです。
そこで彼女は、世間的に見たら40代はあんなイメージなのだと気が付いたのです。
さらに自分はもう42歳なんだと言うことを初めて思い知らされたと言います。
「白馬の王子様なんていません。42歳の私でも結婚してくれる相手を紹介してください」と言う彼女は、本当に
夢から覚めた様に現実を受け入れて婚活しました。
その結果、あっけないくらい直ぐに結婚相手が見つかり、5年経った今でも幸せな結婚生活を見せつけに来て
くれます。
彼女が早く結婚できたのは、現実を受け入れたことです。
晩婚化と言っても結婚の平均年齢は、男子30歳、女性29歳です。
この年齢を過ぎたら待っていても結婚の時期は来ないのだと自覚して、早く目を覚ますことです。
男性でも、パーティーに参加する一般参加の40代男性が、人気のある女性ばかりを毎回選び、選ばれた女性
からは「一番苦手なタイプです」と断られ続けています。
彼らにアドバイスしても返ってくる言葉は決まって「妥協したくない」です。
現実を受け入れない限り、結婚は出来ないと思うのですが、早く目を覚まして幸せな結婚をして欲しいと
願っています。
平成26年6月5日 長野市民新聞掲載