結婚できます『婚活作法』

短所を長所と捉える

掲載日:2024年3月9日

30代の二人が結婚を決めました。

特別に珍しい事ではありませんが、私から見て二人とも結婚までは

時間がかかると思っていたのです。

 

男性が入会されたのは5年前、行政からのご依頼で親御さん向けの

セミナー講師をした際に、彼自身が結婚を考えていたので聴講した事が

きっかけでした。

親御さん向けのセミナーでしたので本人が聞いて参考になったのか気に

なったのですが、結婚の事やどんな婚活をしたら良いのかを知る事が出来た

そうで、彼自身が恋愛経験はあまり無いので相談所での婚活を選んだと言います。

 

彼の実家は県外で尚且つ次男と言う好条件なのでお見合いは多いのですが、

「また会いましょう」と言う話にはならないので女性に彼の印象を聞いてみると、

「嫌な所は特別ないのですが、普通過ぎて興味がわかない」と言われる事が多かったです。

確かに自己主張する事も無くどちらかと言うと受け身体質で、細身で背が高く飄々

としているので一見普通に見えるのですが、意外に拘りが多く何でも言う事を聞いて

くれそうでいて実は頑固なのです。

そして一人暮らしの彼は食事に気を使っているし、シワが付いた様な洋服を着て

来た事は一度も無い所を見ると、内に秘めたプライドの高さを感じていました。

 

女性は他所で3年ほど婚活していたと言いますが、明るくて気遣いが出来き、

相手に対して高い希望を持っていないのに何故結婚が決まらなかったのか

少し不思議に思っていました。

彼女の相手に対して唯一の希望は、『リードしてくれる人』でした。

しかし希望するタイプの男性と会ってみるのですが、数回会うだけで双方から

「合わなかった」と言う結果になるのです。

 

そこで彼女が選ばない様なタイプの彼を紹介した所、彼女自身が驚くほど何度も

会っていて「今までとは全く違うタイプの方ですが、一緒に居て楽しくて居心地が良い」

と言います。

 

やっと彼女は自分に合うタイプの人と出会えたので、前向きに結婚を考えたいと

交際を希望しました。

ところが問題は彼で「一緒に居て楽しいし、とても良い方ですが、自分に合うか

どうか簡単に決められない」と、変なプライドが邪魔をするのです。

恋愛経験が無いのに自分に合うかどうかなんて分からないと思うのですが、

グズグズしていて彼女を逃したらもう結婚するチャンスは無いと心配していました。

 

そんな時でした、彼女から「お互いに思っている事をちゃんと話していない様な気が

します、どうしたら良いですか?」と相談がありました。

彼のお母様と一度お会いした事がありましたので、

「彼のお母さんはきつい言い方ではなく、何でもハッキリ言う方だから貴方が

思っている事を伝えても彼は慣れているから大丈夫よ」とアドバイスしました。

 

そして4か月後二人は結婚を決めましたが、彼の頑固で変なプライドの高さを

彼の良い所として捉えていた彼女に感動しました。

「私も頑固だし、でもお互いに自分の意思を持ちそれを尊重出来る関係で

居られるのが彼だと分かりました」と、とても幸せそうでした。

 

彼の短所を長所に思ってくれるのは彼女だけです。

正直な所、二人が成婚出来て本当に良かったと思っていましたが、

そんな私の気持ちとは裏腹に「もっと早く成婚出来ると思っていましたが、

5年もかかってしまいました」と笑う彼でした。

 

 

令和5年11月2日長野市民新聞掲載


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