結婚観の間違い指摘
掲載日:2016年1月27日
毎月、最後の日曜日に「KonCook(婚クック)パーティー」を開催しています。
男女で協力して料理を作るパーティーですが、月毎に年齢を変えて開催しています。
このパーティーには、会員の方よりも一般の方々が多く参加されます。
このときは35歳以上の男女で開催しましたので、30代後半から40代後半の男女が参加しました。
毎回、一般参加の方々一人一人に、どんな人を結婚相手に探しているのか聞くのですが、この日
参加した女性全てが「私を引っ張ってくれて、尊敬できる人」と答えました。
これには流石に驚いてしまいました。
だって20代の社会人1~2年目の女性が言うのであれば納得できますが、皆さんは社会に出て
20年近くなるベテランで、年齢的にも中年と言われるポジションです。
いったいどんな人がリーダーシップが取れて尊敬できる人なのか、彼女たちに質問してみました。
「安部総理大臣は尊敬できる?」
すると誰も尊敬できると言いません。
「トヨタ・ソフトバンク・ユニクロの社長たちは?」
ちょっと極端な例えになりましたが、要するに彼女たちからすると、リーダーシップがあり、尊敬できる
対象はこの様な人を指すのであって、彼女たちの結婚相手ではないことを分かって欲しかったのです。
では、彼女たちはどんな人を探せば良いかと言うと、そもそもこの年齢まで結婚しなかったのは、あまり
人の言う事には耳を貸さなかったり、多分親の言うことも素直に聞かなかったと思われるので、男性に
リードされる性格ではないのです。
逆に男性にリードされると、反発するはずです。
その辺を聞いてみると、皆さん深くうなずきました。
だから、彼女たちが求めているような男性は、彼女たちを選ばないと言うことですし、性格的にも合わないのです。
本当はリードさせてくれる人が、一緒に居て一番彼女たちが心地よいと感じるはずですが、今までその様な男性
には目も向けていないのです。
さらに、皆仕事を頑張っているのですから、家では安らぎを求めています。
しかし彼女たちは男性に、家でも仕事の時の様に頑張っている姿で居て欲しいと望むのですから、結婚の考え方
から間違っているのです。
せっかく婚活しているのに、間違えた結婚観で自分とは合わない相手探しをしていては、出会いは訪れません。
婚活初歩の段階でのアドバイスなのですが、彼女たちの年齢でもまだ、現実離れした結婚生活を夢みている女性
がたくさん居るのかと思うと、結婚とは精神的にも成長することなのだと、改めて思いました。
KonCookパーティーから結婚するカップルが多数誕生しているのですが、この時のパーティー結果は、珍しく男女
ともに気が合った人は居なかった様で、マッチングは1組と大変少ない結果となりました。
そこには、出会いの場に参加するとき、一番大事なものを持って来なかった所為にあります。
どんな出会いでも、相手に対する感じの良さを持って来なくてはダメなのです。
聞くまでも無く、「今日はろくな男性はいなかった」と、女性たちの顔には書いてありました。
自分も選ばれなかったけど、男性にも選ばれていなかった事を知らなければ、何時まで経っても婚活は卒業できません。
しかし彼女たちの数名から、「アドバイスを聞いて、次の出会いから気持ちも新たに頑張ります」と書いてあるアンケート
を見て少しホッとしました。
平成26年11月6日 長野市民新聞掲載