良い嫁っぷりを報告
掲載日:2016年1月30日
正月の楽しみと言えば、事務所に届く年賀状です。
年々年賀状を書く人が減っていると言われていますが、結婚や出産や新築といった、人生の節目を迎えた
喜びは伝えたいものです。
その幸せな便りを、私は毎年楽しみに待っています。
赤ちゃん誕生に喜んだり、生後数ヶ月の頃に抱っこした赤ちゃんの成長に驚いたり、もう家を建てたの?と
感心したり、何年経っても「お陰様で幸せです」と書いてある年賀状は、私にとって一年の原動力になっています。
さらに新年早々、結婚式の写真と新婚旅行のお土産を持って、新婚夫婦が来てくれました。
その時、とても面白い話を聞きました。
年末に奥さんの実家にブリを持って行く様に父親に言われた彼は、なぜブリを持って行くのか不思議だし、ブリを
1本貰っても困るだろうと思い、父親に尋ねました。
「とても良い嫁っぷり」と言う意味で、大変良いお嫁さんをもらいましたと、感謝の気持ちを表していると知ると、魚屋で
一番立派なブリを注文し、奥さんの実家に届けたそうです。
奥さんのご両親は大変驚きましたが、彼から説明を聞いて、彼や彼の親御さんの気持ちに感動したそうです。
彼のお父さんが「サケでは意味が無い、ブリだぞ!」と念押ししたそうですが、なるほど、どんな高価なサケだとしても
気持ちが伝わらないのです。
そんな面白い話を幸せそうに話す新婚さんですが、彼女があんなに美味しいブリを食べたのは生まれて初めてで
したと言うと、そんなに喜んでもらえるなら、毎年届けますよと彼。
すると毎年食べられる様に、もっと良い嫁になりますな~んて言い合っているもんだから、美味しいブリは一切れも
食べていませんけど、「ご馳走様です」と言うしかありません。
しかし、今は幸せを感じている方々だって、そこに辿り着くまでは簡単な道のりではありませんでした。
悩んだり嫌になったりもしましたが、それがあったから幸せを案じられ、次の人生の目標ができるのです。
人生の節目がなく生きることが、いかにつまらない生き方が気付くのは、40歳を過ぎたあたりです。
高価な車や貴金属を買ったところですぐに飽きてしまい、そのうちに欲しい物もなくなってきます。
二人だから、家族がいるから次々に目標も出来るし、仕事をする原動力になります。
夫婦で目標を超えながら、気が付くと50代、そろそろ夫婦で楽しい時間を持とうなんて言う人生を、過ごすのが
良いと思いませんか?
それを教えてあげるのは、親御さんです。
今年も始まったばかりですので、目標も立てやすいはずです。
人生は節目が大切と言うことを、お子さんと話してみませんか。
平成27年2月5日 長野市民新聞掲載