良い所見つける目を
掲載日:2016年1月27日
結婚できる人と、できない人の違いは何だと思いますか?
結婚できない一番の原因は、こだわりを持ち過ぎることです。
結婚相手にこだわりを持つようになるのは、20代後半からです。
それも年を増す毎にこだわりも増えてくるから厄介です。
人生の選択肢がだんだん減ってくるから、相手に求めることも増えてきたり、自由気ままな年月が長くなると
譲れないことが多くなってくるからです。
もちろん、こだわりを持つことは決して悪いことではありませんし、何かしらこだわりを持って生きている人の
方が魅力的です。
しかし、そのこだわりとは自分に対するものなので、自分自身で努力したり頑張っているからこそ素敵に思え
るのです。
しかし結婚へのこだわりとなると話が違います。
これは男女共通するのですが、年齢・学歴・職業はもちろんのこと、ありとあらゆることに自分なりのこだわりを
持っていて、どんな人と出会っても自分の物差しで相手を計っています。
「年収や学歴は良いけど、背が低いからダメ」「年齢も近いし同居が無いから良いのだけれど、血液型がダメ」
から始まり「遅刻して来たから許せない」「メールの返事が遅いから、その気がないのだろう」こんな感じです。
自分のことは驚くほど高い棚に上げて、人の評判は恐ろしく厳しいのですがら、納得できる相手なんて現れない
し、相手だって常に評価されているみたいで良い感じは受けませんので、結婚できる訳がありません。
さらに、最近の男性は特にこだわりが多いと思うことがあります。
例えば、女性が料理を作ってくれた時、肉を切った手で冷蔵庫を開けた瞬間、すっかり気持ちが冷めてしまったと
言います。
でも彼がトイレを使った後は、便座が上がったままだったりするのです。
ドライブ中に、車の中の物を勝手に触るし、元に戻さないと不満を言う男性。
でも彼の洋服のセンスはとても悪いのです。
ですが相手に対しては、自分の物差しで大変細かいチェックをしています。
確かに一緒に生活する事を考えたら、許せないぐらいのこだわりかも知れませんが、それでは誰かと生活する
なんて無理な話です。
一見、真剣に結婚を考えている様に見えますが、そんなこだわりは結婚とは殆ど関係ないのです。
結婚してみると、自分が譲れないと思っていたことも、嘘の様になくなってしまうものなのです。
それは我慢したり諦めたりするのではなく、夫婦仲良く暮らしたいから、お互いに譲り合うようになるのです。
要するに、自分より相手の気持ちの方が大事に思える様になると、何て小さい事にこだわって居たのだろうと
気が付きます。
結婚できる人は、『相手に気にって貰えるだろうか?』から始まり、多少の遅刻も連絡不足も大目に見られる
心の広さから、居心地の良い安心感を持たれます。
結婚する為には、先ずは自分を高い棚から下ろして物差しを捨てて、相手の良い所を見つけられる目を持って
ください。
うれしいご縁に出会いえますよ。
平成26年10月2日 長野市民新聞掲載