若い年代ほど現実的
掲載日:2016年2月9日
結婚のご相談に来る方の年齢は、20代~80代ととても幅広く、初婚から再婚・再々婚と
様々なので、相談内容も変わるのですが、特に初婚の方は年代により、結婚に対する
考え方が大きく違ってきます。
晩婚とは言え、結婚適齢期は男女ともに20代なので、この年代が一番真剣に結婚を考えています。
結婚相手に求めているものは?と聞くと、男性はお互いを理解し合えて、協力して家庭を築いていける人。
女性は真面目でちゃんと仕事をしている人と、実に現実的な答えが返ってきます。
これが30代になると、一緒にいて楽で癒される人、自分の事を理解してくれる人だったり、趣味が合う人と
男女ともほぼ同じ答えですが、自分中心な考え方に変わって行き、40代以上になると、男性は若くて容姿端麗で
気配りが出来て優しい人、女性は年齢が近くて、収入が安定していてセンスが良く、リードしてくれる人となり、
非現実的な理想を語ります。
これを聞いていると、本当に結婚する気があるのかしら?と、ため息をつきたくなりますが、40代まで結婚から
遠ざかっている人の多くは、過去に恋愛経験が無いかとても少なかったので、結婚と言うより恋愛がしたい様
なのです。
恋愛感情を持てる相手と思うから理想も高くなり、逆に20代で結婚を考えている人は、結婚を考えられる人と
恋愛したいと思っているから現実的になるのでしょうね。
ご相談に来る方も会員の方も共通点は、真面目さです。
恋愛も結婚も真面目に考え過ぎるあまり、勇気が出せなかったり、もう一歩踏み込めなかったりして、チャンスを
逃しています。
そして自己アピールが苦手で、相手を信用しない用心深さがあるので、恋愛に発展するのは難しいのです。
恋愛相談も数多く寄せられます。
40代女性が一回り以上も年下男性から「君と居ると癒されるし、安心できるからずっと一緒にいたい」と言われて
彼との結婚を夢見ていたら、アルバイトを転々と変えているので不安になったり、20代の男性が派遣社員で来た
女性に一目惚れして何度か飲みに行ったら、女性は2回離婚していて、子供は実家の親が育てていると聞いて
悩んでいたり、社内で一番素敵な男性をずっと気になっていたけど、彼は結婚したので諦めていたら、最近よく
食事に誘われるので、嬉しいけど続けていても良いのかとか、誰が聞いても良かったね~とは言える話では無いのに
本人たちは「恋愛」と思っています。
必ずしも、恋愛は幸せとは言えない事も多いのです。
良い悪と言ったところで、本人には分かるものではないので、「その人を親に紹介できるの?」と聞いてみると黙りこんで
しまいます。
親に紹介できる人と、恋も結婚もして欲しいものです。
平成27年4月2日 長野市民新聞掲載