結婚できます『婚活作法』

親が息子に入れ知恵

掲載日:2016年1月24日

「お母さん、彼はもう42歳なんだから、子ども扱いするのはいい加減やめませんか?」

 

先日ご入会された男性ですが、ご相談に来たのはお母さまです。

とにかく息子さんは仕事が忙しく、出張も多いのでなかなか本人が来れないと言うことですので、

本人の結婚の意思を確認してから、お母さまの手続きで入会しました。

 

すぐに女性から申し込みがたくさんあり、簡単にお見合いが決まりましたが、気になっていたのは

すべてお母さまが連絡してくることです。

親御さんの手続きで入会しても、申し込みの返事や特にお見合いの日程等は、本人と連絡

を取り合っています。

そのやり取りから、まだ会っていなくても人柄が見えてくるし、活動もスムーズに運びます。

 

本人が連絡して来ないケースは初めてなので、お母さまに本人と直接話をしたいと言うと、やはり

忙しいの一点張りです。

この時、私にはお母さまの後ろに隠れている子供の姿が浮かんで見えました。

ちゃんとお見合いできるのかしら?と心配になりましたが、もう42歳だし大卒で大手企業にお勤め

の方ですので大丈夫だろうと思っていました。

 

しかし、お見合いに現れた彼は、写真通りのさわやかな顔立ちなのですが、雰囲気が暗くて大人しい

と言うよりは、何だか覇気がなくて、とても頼りない感じでした。

お相手の女性が来ても椅子に座ったままでペコリと頭を下げただけでした。

その時、一瞬女性から笑顔が消えたのを見て、慌てて二人を紹介しながら何とか和やかな雰囲気に

持って行きました。

でも、女性との会話は緊張感もなくスムースでしたので、安心して二人でお茶して来るように送り出し

ました。

 

数日後お見合い結果を女性から聞かされてがっかりしました。

「二人になると男性から殆ど話をして来ないので、私から話を振りました。でも趣味の話題では、若い

頃は色々やったけど、お金がかかるから今は何もしないと言うし、休日の過ごし方を聞くと、仕事で

疲れているから家でのんびりとしていると言うし、さらに結婚しても別居はお金がかかると言うので、

何だか全く夢の無い話ばかりで、ちっとも楽しいと思えませんでした。それよりもっと酷いのが、結婚

しても家事は母親がやるので、女性には仕事を続けて欲しいと言うのです。

共働きは良いとしても、家事は二人で協力してと言うのなら分かりますが、なぜ家事はお母さん?と

疑問に思い聞いてみると、今は女性は結婚しても仕事を続けたいと思っているらしいから、家事は

しないだろうし、そう言った方が女性から好感が持たれると言う、お母さんからの入れ知恵なんです」

もちろん女性から良い返事が来るわけがありません。

 

この結果を聞き、もう一度彼女と会いたいと言って来た彼には、なぜ断られたのか伝え、結婚できる

男性になってもらう為の、愛のお説教をいたしました。

お母さまにもお見合いの様子をお話して、たとえ出会いがあったとしても、あのままでは結婚相手は

見つからないし、結婚したとしてもいきなり大人になれるとも思えないので、とにかくもう息子さんを

子ども扱いするのはやめるようにお願いしました。

 

40代の息子さんの世話を一生懸命している親御さんはとても多いのですが、親と同居していても

洗濯や掃除はもちろんのこと、食事も自分でやっている男性だっているのです。

地区の役員を引き受けて、忙しくしている男性だっています。

そんな彼らから感じることは、親に負担や迷惑を掛けないようにと言う親への感謝と愛情です。

そんな男性こそ、出会いが無かっただけなので、入会してもすぐに結婚が決まります。

 

いつまでも身の回りの世話を親にさせている男性は、責任感や頼りがいも感じないので、女性から

好かれることもないのです。

一生懸命に育てて自立させた子供を、また親元で子供に戻してしますから、大人になれない、結婚

できない子供になってしまうのです。

 

 

平成26年7月3日     長野市民新聞掲載

 

 

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