結婚できます『婚活作法』

親の覚悟が自立心に

掲載日:2016年1月11日

今日は42歳の男性と、33歳女性の親御さんからの結婚相談がありました。

今回は男性のご相談から。

男性は3兄弟の長男で、次男三男は結婚していて外孫も3人います。

両親の話では、男性の職場には女性と出会う機会がなく、性格的にもおとなしくて

女性とうまく話をするタイプでもない。

仕事も忙しいので、合コンやパーティーに行くこともなく、休みは一日家にいるそうです。

「ただ真面目で、優しいだけが取り得の息子です」と、親御さんは言います。

30代のころは知人がらのお話で何度かお見合いもあったそうですが、交際した形跡も

なく、その後はどこからも世話をしてくれる話は舞い込んで来ないので、このままでは結婚は

おろか内孫も持てないと、ヤキモキしてのご相談です。

 

最初に現代の結婚事情をお話しましょう。

親御さんの時代と違い、今は結婚そのものを「するか、しないか」と選択しているので、誰でも

結婚を望んでいる訳ではありません。

だから、ご近所や親戚や知人で世話をする人も少なくなり、縁談もめったに来ないのです。

さらに、結婚が当たり前ではなくなったことにより、結婚相手を選ぶようになりました。

男性の場合、子供が産める年齢で、明るくて家庭的で一緒にいて楽な女性を求めます。

もちろん外見も大事な要素なので、普通の体型でかわいい感じの女性を求めます。

女性の場合、ある程度の年収があり年齢が近くて気遣いや優しさがあり、お互いに尊敬し合える

男性、そして外見が一番大事な要素になります。

 

このように男女とも、自分にとっての理想の結婚相手を求めているので、結婚したいと思える相手で

ないと結婚しません。

息子さんに結婚の意志があるのなら、婚活しなければ結婚のチャンスは訪れないのです。

親御さんが思っているほど今は簡単に結婚できる時代ではなく、さらに年齢が高くなるにつれ状況は

厳しくなります。

40代の息子さんの結婚と、内孫を願うことがとても難しいという現実を知っていただいた上で、

どのような婚活が息子さんに向いているのか相談しています。

 

婚活するに当たり、一番必要なことは、本人がその気になることです。

親御さんからの結婚相談で一番多いのが、本人が結婚する気になかなかならないという

ケースです。

しかし男女とも独身者の9割近くは、結婚願望を持っています。

だから親御さんは、その気になるような話し方をしなくてはなりません。

親御さんの多くは、親の願いとして「結婚してもらわなければ困る」「親が先に死ぬのだから、子供

が一生一人でいるのはかわいそう」「孫の顔を見るまでは死ねない」「子供の代で終わってはご先祖

さんに申し訳ない」と考えます。

これらの言葉は、親の気持ちだけで、本人にしてみれば親のための結婚であり、自分にとっての

結婚ではありません。

したがって親の気持ちは分かるけれど、結婚したくなる状況にはなりにくいのです。

子供は親を大事に思っていますが、今の子供たちは自分のために生きています。

好きなことをして、楽しく生きるのが人生だと思っています。

親がいくら先のことを心配して結婚を願っても、自分に今結婚は必要でないと思っていたら、興味

がありませんし、面倒くさいだけです。

 

昔から「結婚して一人前」といわれていますが、まさにそうだと思います。

30歳過ぎても親元で世話になっている息子の姿をよく見てください。

自立心がなく、将来一人で生きて行く覚悟さえ感じられません。

親元で今は何の不便も無いので、親が結婚を迫っても「そのうち何とかなる」とか「誰かが何とか

してくれる」と思っています。

これは、結婚していないことにより、責任感と自立心が備わっていないのです。

30歳過ぎても、親のそばが一番居心地がよいようでは、結婚する気も起こらないのは当然のことです。

 

私は25歳過ぎても結婚願望が持てなかったとき、父親から「結婚する気がないのなら、この家から出て

なるべく遠い所へ行ってくれ」と言われ、一生一人で生きる選択より、結婚する方が楽だと思い大急ぎで

結婚しました。

親の覚悟が、子供の自立心を持たせることになり、「結婚」を自分のこととして捉えられるようになるでしょう。

子供に楽な生活と、居心地のよい環境を提供していること自体が、結婚する気にさせていないのです。

結婚しないと親が困るのではなく、子供のまま生涯を終えてしまうことが決して楽しい人生ではないことを

話でやってください。

 

結婚したくてもできない「結婚困難」な時代です。

だからその気になるのは、1歳でも若い方がよいのです。

親御さんも「覚悟」が必要です。

 

平成25年4月9日 長野市民新聞掲載

 

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