結婚できます『婚活作法』

記念日 3人で迎える

掲載日:2016年1月13日

毎月15組~30組のお見合いを作ります。

結婚するカップルはお見合いが一番多く、年間約10組から多いときには17組が

結婚しています。

出会いから結婚を決めるまで関わりますので、カップルには色々なドラマがあります。

私が一番関わった2人の話です。

 

30代半ばの同じ年の2人。

男性は洋服のセンスが良いイケメン、女性もおしゃれで綺麗ですが、とっても気が強い。

でも私には2人の相性がしっかり合うと思えたのでご紹介すると、2人ともタイプが合わない、

と写真だけで断ってきました。

しかし、自分で選らんだ方とのお見合いを何度しても、どうも上手く交際まで進展しないと

悩んで相談してきたところでもあったので、「私の言うことを聞いて、会うだけ会ってみて」と

お願いし、2人はお見合いしました。

 

すると、予想以上に早い交際展開となりました。

彼女の気の強さを上手くかわす彼。

彼にはおとなしい女性は物足りないと思っていましたが、気持ちよく言いたいことを言わせて

もらっている彼女に、彼の大きな愛情が分かっているのかと、不安を覚えました。

そんな時に、思わぬ出来事が。

 

一人暮らしの彼のアパートに2人でいたときに、洗濯物を届けに来た彼のお母さまと鉢合わせ

した彼女。

ご挨拶はちゃんと出来ましたが、「洗濯物ぐらい自分でやりなさい」なんて彼女に言われている

息子を見て、「息子が彼女の言いなりになっているのでは?」と彼のご両親が相談に来ました。

「息子さんが選んだ女性です。息子さんを信じて大丈夫ですよ」とご両親に言いましたが、私は

ただちに彼女と連絡を取り、「あなたを理解してくれるのは、世界中探しても彼だけ。彼を困らせる

ことだけは絶対に駄目。困るのは彼ではなくあなたよ」と強く言って聞かせました。

 

彼女はただ気が強いのではなく、素直で真っすぐな心を持っているのですが、一般的には世渡り

が下手で生意気な女として見られるのです。

でも彼は彼女の素直な心をちゃんと分かっているのです。

彼の家に行くと聞いたときには、「とにかく笑っていなさい」と念押ししたり、ハラハラしながら見守っ

ていましたが、数ヵ月後、結納をして結婚式の日取りも決まりました。

 

その間2度ほど彼への不満を私に訴えてきましたが、見方や考え方を変えるアドバイスをすると

自分が納得できれば素直な彼女なので、何事も無かったように過ぎて行きます。

しかし、結婚式の3日前、「結婚式をやめる訳には行かないから、結婚式はするが結婚はしない」

と突然、彼女から連絡がありました。

直前のことですから、説得するのはやめて、「2人の結婚をお祝いしてくれる方々に感謝の気持ち

だけは忘れないでね」と伝えました。

 

結婚式当日は一日中気になっていましたが、夕方、彼女からメールが来ました。

 

”式が無事終わりました。皆さんに祝福され、世界一優しい彼と結婚することが出来て

最高に幸せです。彼の大きな愛に包まれていることがやっと今日わかりました。

彼に会わせてくれたこと、未熟者の私を支えてくれたこと、本当に感謝します。

そして、所長お誕生日おめでとうございます”

 

そう、私の誕生日が2人の結婚記念日なんです。

そして、1年目の結婚記念日に、私の誕生日を祝うメールをもらいました。

そこには彼と結婚して本当に良かったという幸せな報告と、結婚記念日を3人で迎えたという

驚きの文面とともに、2人の赤ちゃんの写真が添付されていました。

私は号泣しながら、何度も何度もメールを読み返していました。

 

あれから3年、今年も私の誕生日に相変わらす彼を愛する彼女の気持ちと、すっかり女の子

らしくなった2歳のかわいいお嬢ちゃんの写真が送られてきました。

事務所の壁には、数多くの成婚カップルの写真が貼ってあります。

その全ての皆さんの笑顔が、私の支えであり、婚活している会員の皆さんの目標になっています。

 

次回は、お見合いについて。

 

平成25年7月9日  長野市民新聞掲載

 

SSCN4621


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