しっかり準備して参加を
掲載日:2022年1月26日
全国でコロナウイルス感染者が急激に減少した事で、徐々に婚活を始め様とする
方がご相談に来る様になりました。
初めて寂しさを感じましたと言う32歳男性は、実家にいると親が何かと煩いので、
26歳から一人暮らしをしていました。
殆ど実家に寄る事もなく、伸び伸びと自由気ままに生活していましたが、
珍しく実家から呼び出されて、面倒臭いと思いながら帰ってみると、来客
でもあるのかご馳走が並んでいました。
県外に住んでいる姉夫婦でも来るのかと思ったのですが
「お姉ちゃん達から、お父さんの還暦祝いにワインを貰ったのよ」
と母親は上機嫌でした。
親の誕生日をすっかり忘れていたので、ここは親の機嫌を取ろうと
飲めないお酒を付き合いました。
しかし直ぐに酔いつぶれて寝てしまい、気が付くと毛布が掛けられていました。
その時『人の温は幸せだな~』と感じ、
『今までは自分の事しか考えていなかった』
と思ったのです。
でも
『一人暮らしの気楽さは捨て難い』
と我に返って何時もの生活に戻ったのですがどうした事か、誰にも邪魔されない
自分一人の時間が楽しくは無く、一人が寂しいと感じていたのです。
そこで親や自分の将来の事を考える様になり、家族を持つ事が一番良いと思い
「毛布の暖かさが身に染みて」
と相談に来ました。
自分で気付く事が一番良いのですが、何がきっかけになるかは分かりませんね。
また31歳女性の相談は、20代後半から婚活をしていますが、コロナ禍で婚活
イベントが無くなったので、公的相談所に入会し、マッチングシステムにも登録
していますが、いい感じに進んでいたら突然連絡が取れなくなったり、8ヶ月交際
していた方とは次第に会う回数が少なくなってしまい、そのまま何となく連絡を取
らなくなった事もありました。
この様な出会い方では、なぜダメになったのかを相手に確かめる術はなく、自分で
気持ちを立て直して次の出会いに向かって行くのですが、いくら出会いがあったと
しても、訳も分からず終わってしまうのでは、また同じ事を繰り返すだけではない
のかと、出会いに不安を感じてご相談に来ました。
出会いがあれば結婚出来ると思っている人が多いと、イベントで感じます。
出会う為に参加しているのに、好きになって貰おうと努力している姿が見られません。
会話が苦手ですとか、多くの人と会うと疲れますとか、話す時間が短くて良く分かり
ませんとか言う方がいますが、イベントでマッチングする人はやはり、しっかり準備
して参加しています。
ご相談の女性も出会いから交際に進展出来る印象の良い方です。
だから心配しなくても大丈夫、自信を付けるアドバイスをしました。
今年最後のコラムとなりました。
来年は希望の持てる明るい年になりますように!良いお年をお迎えください。
令和4年12月2日 長野市民新聞掲載